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GLC リーダーシップコラム

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私の人生を一段と豊かにしたボランティア活動との出会い。

私は現在、世界の子供たちを支援する社会奉仕団体、国際キワニスの理事をしておりますが、私が、最初にボランティア活動に興味を覚えたのは、ロンドンに駐在していた時のことでした。

英国人の仲間たちから、「今度キリマンジャロへの登山をするので、頂上までの登頂に成功したら100ポンド、途中までだったら、50ポンドを小児がんのセンターに寄付して欲しい。」というような手紙が回って来ます。やることがマラソンだったり、水泳だったり、と違いますが、自らが汗を流して、寄付を求めるというのが共通したことでした。

 日本では、寄付さえすればそれで社会に貢献したという考え方が一般的で、わざわざ汗を流して行動し、募金活動をするという感覚は、ほとんど無いに等しかったと思います。同じ頃、日本が湾岸戦争に対して多額の資金援助をしながら、世界から日本への認識もされず感謝もされなかったということが、話題になりました。

これもその頃は日本がPKO等体を張って汗を流し行動で示さなかったので、お金は沢山出したが、本当の尊敬と感謝の気持ちは得られなかったのだと思いました。

 そのような問題意識を持って私は帰国し、日本で出会ったのがキワニスクラブという世界の子ども達を支援する社会奉仕団体でした。この団体では、ユニセフと協力して、世界で9分に一人ずつ亡くなっているという新生児破傷風の撲滅運動に協力したり、小児科病棟で苦しむ子ども達に手術前の説明に使うキワニス・ドールを手作りで作り全国の病院に大量に寄贈したり、児童虐待問題への支援や災害支援等を通じて子ども達への支援を行っています。

世界に成人会員20万人、ユース会員40万人、合計60万人の仲間がいて、世界中ネットワークでつながっています。

 今世界の人口は約71億人ですがその約30%の22億人が18才未満の児童です。未来を支える子ども達の環境は、貧困問題、衛生・栄養問題、人身売買問題、教育問題等、深刻な問題に取り巻かれています。日本においても、チャイルド・プアという貧困の連鎖が深刻な問題になりつつあるとともに子ども達が如何に希望を持って自分の未来に取り組むかが大きな課題になっています。

このような環境の中で、世界の仲間と共に、子ども達への支援に取り組みながら、仕事だけでは得られなかった満足感を感じています。今思えば、もっと若い頃からこのような活動に取り組めば良かったと思っているところです。

何事でもそうですが、まず自分が関心を持ち、自分ごとにしていくところからはじまります。これからの社会を担う皆様は、是非、社会の課題を自分ごとと捉えて、どんな小さなことでも良いので、実際に行動してみてください。

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