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GLC リーダーシップコラム

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「リーダーシップ」の本質は、自らに対するリーダーシップにあり。

「リーダーシップとはどのようなものでしょうか?」と問われた時、あなたはどう答えるだろうか。

私が企業研修でそう問いかけると、いろいろな答えがでてきます。それだけいろいろな視点があるのでしょう。同じ企業の中でも、”リーダーシップ”という言葉は個々によって定義が違っていることも少なくありません。

リーダーシップやコミュニケーションというようなよく使われる言葉こそ定義を明確にして社内の共通言語として活用していくことが望ましいと言えます。

さて、リーダーシップについてですが、世の中には様々なリーダーシップ論が存在します。それらと私の実体験を踏まえて結論的に言うと、私は「リーダーシップとは自分の言葉でビジョンを語り、自・他にポジティブな影響力を発揮する行為」と定義しています。

ミストでの実行の男

日本では、リーダーシップと言うと、多くの人が”他人に対するリーダーシップ”を考え、自分自身に対するリーダーシップがあることにさえ、気がついていません。

リーダーシップは2つに分類できます。

① 自分自身に対するリーダーシップ: 

  Self Leadership 或いは Interior Leadership( 内なるリーダーシップ)

② 他人に対する影響力としてのリーダーシップ

  Exterior Leadership ( 外へのリーダーシップ)

アメリカは人種の坩堝であり、異文化の多様性の中で、アメリカン・ドリームを達成するためにこの2つのリーダーシップを子供のころから意識します。学校でも家庭でも、自主性を育くむことに意を注ぎ、周囲に対してどのように影響力を駆使するか、プレゼンテーション能力を高めていきます。

それに反して日本の社会はいまだに「沈黙は美徳」と考えられ、周囲と如何に調和するかが最優先されています。強く自分の意見・希望を言わなくても周囲があなたの気持ちを忖度してくれて、全てお膳立てしてくれることもあります。

企業でも、「出る杭は打たれる」にならないように、自ら積極的に発言することなく、上司からの指示を待ち、忠実にその指示をこなすことが、今までは尊ばれてきました。

大学卒業時創造力に優れ、良い意味で「とがっていた」人物が、企業に入って3-5年も経つと、その企業風土にすっかり染まり、「滅私奉公的な」会社人間になってしまうケースが多々見られます。21世紀に必要とされる企業人像は、「滅私奉公」ではなく、「活私奉公」であると私はあらゆる場で説いています。すなわち自らの夢・可能性・能力を最大限に活かして、企業に貢献するということです。

「活私奉公」を実現するためには何が必要でしょうか?

第一に 自分の哲学・信条を明確にして、自主性、即ち「私はこのようにしたい」という

強い想い・意思が必要です。そのためには自分を「磨く」事が必要で、これこそSelf Leadershipが必要とされる所以なのです。

Self Leadershipが欠けているリーダーに、あなたは喜んでついていくでしょうか。Self Leadershipこそあらゆるリーダーシップの根源とも言えるでしょう。

次回はSelf Leadershipについて語りましょう。

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